みんな、へん。

ある人は個性と言う。ある人は棘と言う。それならわたしは愛を込めて「へん」と呼ぼう。

おとうさんとおかあさん

今週のお題「おとうさん」


旦那と、5歳になる息子と、わたしの3人とで生活を共にしていると、いまや「おとうさん」の対象は実の父ではなく、旦那に上書きされつつある。


旦那と生活を共にしてもうじき10年になる。結婚した当初、まるで世の子どもに対して興味を示さなかったかつての旦那は、一体どんな「おとうさん」になるのか想像もつかなかった。そしてわたしも同じような人間だったので自分が「おかあさん」になることも具体的に描けないまま、仕事に没頭し隙間の時間を趣味に費やすような時代を過ごしていた。それはそれで満たされていたし、何の不満も無かったのだけど、結婚から3年が経とうとした頃、自分たちの子どもを持つことを意識し始めていたことをお互いに共有する。子どもをつくろう、と。


息子が生まれてからというもの、旦那は目に余る程の子煩悩おとうさんに成長した。わたしも不器用ながら息子のペースに乗っかって毎日育児に奔走している。子どもをつくろうとしていたあの頃わたしたちは知るよしもないけれど、息子によっておとうさんとおかあさんがつくられたのだと思うと感慨深いものがある。


おとうさんの日に寄せて。


おかあさんより。