ブランニュー、デー
36歳になった。
風呂に入りながら、思考の数珠つなぎがはじまり、気がつくとおっさんずラブの黒澤武蔵に思いを馳せていた。
おっさんずラブは実は3作品あって、玩具メーカー編、不動産会社編、空港編といずれも吉田鋼太郎演じる黒澤武蔵が田中圭演じる春田創一に思いを馳せるという一貫としたテーマの元、物語が進行する。違うのは彼らを取り巻く世界観、他の登場人物、そして黒澤武蔵の恋敵たちだ。
おっさんずラブを知らない方、これから先はネタバレになるので目を伏せて頂きたい。
風呂の追い焚きが始まる。
黒澤武蔵は玩具メーカー編、不動産会社編で恋敵に敗れて身をひいてしまうのだが、最終章の空港編の最後の最後についに春田創一を振り向かせることに成功し、晴れて2人は相思相愛の仲となったのだ。
なんか、急になーんか、よく考えたら武蔵すごいじゃん、何その執念。何なん?!おら、ぞくぞくすっぞー!だって、だーって、武蔵は2回転生してやっとはるたんを射止めたんだよ!!武蔵、ほむらちゃん、時かけ!!一途!!なのに、なのに何で私は毎日毎日同じようなことばっかりして、毎日毎日同じようなことばっかり悩んで、忘れて、毎日毎日同じようなことばっかり繰り返すんだろう。ばかじゃないのか!!
よし、じゃあ
今日から毎日、昨日の自分がやらなかった新しいことをやっていこう。
手始めに、風呂からあがり、物干しにぶら下がっていた洗濯ばさみを鼻に挟んだ。昨日までの自分だったら、絶対にやってないこと。
痛い…!
すごく痛いけど
前向きに生きている感はあった。