答え合わせさせて
正解は1年後。
2025年の年初に決めた合計10個の目標の結果報告をしたいと思う。
「東京に行きたい」
⭕️行けた!年明けの弾丸東京遠征のほか、10月に東京で開催されたハナコの単独公演で2回も。ひさしぶりに夜行バスに乗ったけど、腰がどうにかなりそうだった。子どもの運動会で昔の勢いで走って肉離れを起こすお父さんの気持ちが少しわかった気がする。もうあの頃の腰じゃないのよ。次回以降はおとなしく新幹線を利用できるように余裕を持ったスケジュールを組みたいと反省。
「腰痛が再発しないようにしたい」
⭕️季節の変わり目にピリつくことはあったけどビッグバンの再来は未然に防げたと思う。急激な気温差が致命傷を引き起こすことがわかってきた。気配がしたらサポーターでガッチリ固定する。そして勤務開始前の入念なストレッチを欠かさず。これが爆弾と付き合うためのマイベスト。
「お笑いライブに10回以上行きたい」
❌結果5回!
東京でお正月公演を3箇所回って、3月の地元M1ツアー、10月ハナコ単独へ。回数は未達成だったけど、充実感あったからこれはこれでよし。去年はなかなか地元で会館系ライブが開催されなかったなぁ。そして今年のM1ツアーは地元で開催されないことを知って残念。早坂営業、笑いイチ…来てくれるとうれしいな。そして東京にもまた行きたい!
「去年会っていない古い友人と再会したい」
🔺今年新たにと言うわけではないけど、2024年末の同窓会で再会した友人と、ゆっくりご飯食べに行くことはできたよ。お互いの近況報告が主だったけど間合いとか空気とか中学時代のまんまで脳がバグりそうだった。また今年も会おう。
「年4回以上は焼肉きんぐに行きたい」
⭕️これは達成!みんな大好き焼肉きんぐ!春夏秋冬フェア変わりのタイミングで行けたな。さらに今年は警視にランクアップしてオリジナルポーチをいただく。子が未就学児(無料)、小学生(半額)のうちに何度かお世話になりたい。
「新たに1本、文章を公募に出したい」
❌未達成。取るに足らない小さなネタの山は蓄積されているのに、あまりにもブランクが空きすぎて書き方を忘れてしまっている。今年は何でもいいから書き上げて形にしたい。
「1日あたり2000歩以上歩きたい」
❌嘘だろ。年末に歩数計アプリ確認したらまさかの1999歩/日。まさにあと1歩及ばずのバッドエンド…恐ろしいな車社会。これからは足腰の屈強さがものをいう世代に入ってくると思う。あと頑丈な歯ね。ちゃんと歩こう。
「河原でバーベキューしたい」
❌未達成。特に秋以降は市街地にクマが多発してそれどころじゃなかった。…クマ、そう、クマだ!バーベキューもそうだけど、昨年後半にかけて歩数ががた落ちしたのはこいつのせいでもある。クマ!やだクマ!全部クマのせいにする。
「何かの資格を取得したい」
⭕️発達支援士と発達障害コミュニケーションサポーターを取得。
「モヤることはやりたい」
⭕️これだけは二重丸にしたい。
有言実行!子供会、保育園、小学校で全て役員引き受けたよ。子どもが2人とも卒業卒園を控えているのもあって、ここぞとばかり前のめりに取り組めたと思う。とはいえリーダーになれるタイプじゃなし。自分にできることを精一杯やることはできた。
ということで、5つの目標を達成!
今年もまた未達成のものを繰り越し、新たに5つの目標を設定した。
「お笑いライブに5回以上行きたい」
「10年以上会っていない友人と再会する」
「新たに1本、文章を公募に出したい」
「1日あたり3000歩以上歩きたい」
そして、
「毎日欠かさず日記をつける」
「リビングルームを改造する」
「家族旅行へ行く」
「早起きをがんばる」
「本をたくさん読む」
「心身ともに無理しない」
以上、この10個でいこう。よし、よしよし、いい感じ。
継続目標は数を見直して現実的なものにした。などと言いつつ歩数は2000歩から3000歩に変更してるんだけど。去年のあと1歩のところで未達成だったのが悔し過ぎてやけになってる感は否めない。「河原でバーベキューしたい」は前述のとおり、クマが怖いので廃止した。鴨がネギを背負いたいと宣言しているのと同義だからね。危ない。
今年はいよいよダブル入学を控えて、あたらしい世界が動き出す予感。去年はちょっと無理しちゃったから、ご自愛モードに切り替えて心身ともに無理しないことが要になってきそうな1年。ゆるくがんばろう。
それでは、また1年後に。
今年の追加目標8つ、決定
昨年末に1年の目標を振り返ったとき、未達成だったものが2つあった。
「東京に行きたい」
「腰痛が再発しないようにしたい」の2つだ。
(厳密に言えば、?と▲も1つずつあったけど)
まったくカスりもしなかったこの2つだけを繰り越して、心機一転、今年も新たに8個の目標を決めた。言い逃がれができないようにここに書き残しておこう。
「お笑いライブに10回以上行きたい」
「去年会っていない古い友人と再会したい」
「年4回以上は焼肉きんぐに行きたい」
「新たに1本、文章を公募に出したい」
「1日あたり2000歩以上歩きたい」
「河原でバーベキューしたい」
「何かの資格を取得したい」
「モヤることはやりたい」
お笑いライブに焼肉きんぐに、最初の4つくらいは既視感があるけれど、去年のペースを維持もしくは上回れたら最高だなあと思って今年も継続決定。後半4つは字数的にも尻すぼみしているように見えるのは否めない。河原でバーベキューとか。唐突すぎる。ただ、最後の「モヤることはやる」っていうのはある意味今年最大の指針にもなりうる目標だったりする。
今年は息子も娘も最終学年を迎える。ここで避けて通れないのは役員とか役員とか役員とか。卒業する年は何かといそがくなるのはだいたい予想ができている。そこで、正直やりたくはないけど、何らかの形で声がかかったり、何らかのご縁が巡ってきたりしたら「とりあえずやってみる!」選択肢を選ぼうと思った。飛び込む勇気はないけれど、運命に身を任せたら案外たのしいかもしれない。大変そうだけど。モヤモヤするくらいならやってみる。はい、もう言い逃れできないねー!
そして年始早々にして早速達成した目標もある。
年明け1月3日の夜行バスに飛び乗り、日帰りで東京にお笑いライブに行ってきた!しかも3本。東京ってすごい。お正月期間にも関わらずいろんなところはしご出来るくらいライブやってるんだよ。1日に2回別の劇場で令和ロマンとロングコートダディを観てきた。令和ロマンのM−1連覇前にチケット取れたのが奇跡。そしてカフェのような極小キャパでの若手コント師たちのトークライブにも参加。これもお笑い好きにはたまらない空間で、世代的にオンエアバトルからキングオブコントへの流れも興味深かったし、小道具や衣装の話とか、映像制作にも通じるところがあるなあと思って聞かせてもらった。
「東京に行きたい」と「お笑いライブに10回以上行きたい(のうち3回)」は順調にクリア。3月には新たにもう1本ライブに行くことも決まっている。お笑いからしか補うことができないパワーがあるんだよな。死ぬまでにあと100回以上はライブに行きたいと思っている!
暇を持て余した小市民の遊び(修正版)
数年前、携帯のアプリゲーに時間を溶かしていたらいつの間にか微課金おばさんになってしまっていたことがある。こんな失態は二度と繰り返すまいと、アプリを断ち、それ以打ち込めるものはないかと模索していた当時、やっとの思いで趣味と呼べるような遊びを覚えた。
「市報を切り貼りする」という遊びだ。
「教材」は毎月決まったペースでポストに入るからちょっとした通信教育感覚も味わえる。まずは礼儀として中身をよく読む。読み物であることが大前提だから。大事なことが書いてあるから穴が開くほど読んだ方がいい。自分で準備するのはハサミとのり、あと、細部の修正用に爪楊枝があると便利。気がつけばいつも大体2~3時間、切り貼りを繰り返してA4用紙に1本仕上げる。
完成したらどうするわけでもなく(他人に報告するわけでもなく)、クリアファイルに入れて哀しいときに眺めている。これが思いのほか愉快でたまらないのだ。それでなぜ市報なのかというと、清廉で潔白だから。これに尽きる。
わたしが市報切り貼りをするなかで習得した「技」がある。まずは「シャッフル見出しインパクト固め」というものだ。市報は様々なトピックスに溢れている。「健康と福祉」「振り込め詐欺にご注意ください!」「イベント情報」「ご協力ください」など。例えばこの既存見出しを全て組み合わせ、「健康イベント詐欺にご協力ください」などと置き換えてみる。…パッと見、面白みに欠ける言語配列ではあるが、あらゆるエッセンスから抽出された見出しのほうがより美しいとされている。我々の業界では。そして油断してはならない。今は面白いと思えなくたって、見返してフッとツボに入る夜もある。俗に言う「後から来る」と呼ばれる現象だ。
そしてもう1つは「文字数多い」という技だ。怪文書のように、1文字ずつ切り貼りするのはルール違反。わざわざ市報を切り貼りをする意味が無い。この「文字数多い」とはすなわち、1つの纏まった文章を丸ごと移植して、且つ、新しい言語配列を生み出すという大技なのである。文字数が多ければ多いほど評価が高い。我々の業界では。これが決まったときのカタルシスと言ったらない。最も、そのカタルシスの采配は自分自身が握っているわけだが。
血税で刷られた広報誌を全身に還元できてる、ような倒錯感、に浸れるのがこの遊びの醍醐味とも言える。経済的にも環境的にも無駄がない。アプリゲーのように視力低下に悩まされることもない。
しかし、革命的に画期的とも思えるこの遊びにも「周囲からあまりいい顔をされない」という難点がある。このデメリットさえクリアできれば大丈夫。今日からあなたもぜひ「市報切り貼り」を趣味にしてみてはどうだろう。きっとそこには空虚な達成感が待ち構えているはずだから。
脊髄反射でお笑いライブに行った1年
今週のお題「今年の目標どうだった?」
2023年から始めた3年日記の後ろのページに『やりたいことリスト』がついている。最初の年にやりたいことを10個書いて、年末に振り返ったときに5個クリアしていた。
そして昨年達成できなかった5個は2024年に繰り越すことに。
その5個がこれだった。
「古い友人と再会したい」
「東京に行きたい」
「お笑いライブに行きたい」
「シミをうすくしたい」
「自分に自信を持ちたい」
そこに今年、新たに5個新しい目標を設定した。
「料理のレパートリーを増やしたい」
「作品を1つ作りたい」
「年4回以上は焼肉きんぐ」
「腰痛が再発しないようにしたい」
「本を10冊読んでみたい」
お分かりいただけるだろうか。今年追加した目標が若干弱気になっているのを…!それでもでもでも、ハードルが低くてもクリアすることに意義がある。スモールステップでも達成感を味わえば自信もつくでしょうと年初に奮起して、あえて見返さないで過ごして、たったいま久々に確認した。
結果は…
「古い友人と再会したい」
⭕️ お盆に帰省した幼馴染たちと3人で居酒屋へ行った。雰囲気はブラッシュアップライフのまさにそれ。居心地よかったなあ!年末には中学校の友人たちの飲み会に誘われている。こっちでも多分ひさびさに会える予定。
「東京に行きたい」
❌行けずじまい。東京より遠い秋田には行けた。
「お笑いライブに行きたい」
⭕️子もあまり手がかからなくなってきて今年からライブ参加解禁。東北在住で遠出はまだ不安だから会館ライブが主だけど単独とか学生ライブとか計7回行った。脊髄反射でいろんなライブに行きまくった1年だった。どうしよう、たのしすぎて仕方ない。
「シミをうすくしたい」
🔺これは微妙判定。肝斑だかなんだか知らないけど、産後爆増したこいつらとともに生きていくことにした。増えないようにケアはめげずに続けていくけど。
「自分に自信を持ちたい」
❓これもなかなか難しいので人生目標として殿堂入りさせよう。おめでとうございます。あ、でも、言い訳みたいになっちゃうけどこれだけは言わせて。自信がないのも良さなんじゃないかと思い始めてから人生たのしい。
「料理のレパートリーを増やしたい」
⭕️今年はじめて強力粉デビュー。パンを焼いたり、ピザをつくったり子たちにも好評でうれしかったな!ホームベーカリーに手を出したくなった瞬間もあったけど、買って満足しちゃってやらないタイプだから買うつもりなし。これからも手捏ねスタイルを貫いていくつもり。
「作品を1つ作りたい」
⭕️子たちがうまれる前は仲間と映像を作っていたけど、環境が変わったいまひとりでも打ち込めるものをと考えたときに、文章を書くのもいいなと思って今年から少しずつ作りはじめている。短編だけど最後まで書き終えたものが2本。たのしい。
「年4回以上は焼肉きんぐ」
⭕️家族全員だいすきな焼肉きんぐには、ちょうど4回行けた!そして今年ついにシルバートングをいただきました。おすすめのメニューは旨辛カルビスープ。クッパもいいけどわたしはご飯別盛り派。
「腰痛が再発しないようにしたい」
❌❌❌全然だめ。GW前に去年より大きいぎっくり腰やってしまった。その後左足まで突っ張ってきちゃって階段も降りられないほどに…さらにその後、腰痛に関係ないけど左足の爪が割れて皮膚科で切開する流れに…腰の定期観察のために行っている接骨院の主治医に「キックボクシングやってみたい」と言ったら静かに怒られたのはいい思い出。来年は下半身を大事にしたい。
「本を10冊読んでみたい」
⭕️文章を書くにあたってインプットも大事だなと思い、いまは月2冊程のペースで読んでいる。いまは山田詠美さんの『つみびと』を。趣味の芸人本を合わせると30冊以上読めたし、ジャンル問わずに来年も読み重ねていきたい。
ということで今年は6個達成!去年より前のめりに行動できた1年だった。
生活の片隅にちっちゃな目標があると視野がひらけてとても良い。
「自分に自信を持ちたい」は殿堂入りしたから来年は新たに7個追加しようと思っている。
学生ライブの手土産
今週のお題「手土産」
先日『山形仙台学生お笑いライブ』というイベントがあるのを開催の5日前に偶然SNSで知った。もともとお笑いに目がないわたしは、純粋におもしろそう!と思い、すぐさまスケジュールを確認してみるとちょうどその時間帯がエアーポケットのように空いている。
どうしよう、行きたいんだけど。
でも、実際どんな感じなんだろう。暗黙の了解で観客も学生さんばかりってことはないのか。いくらお笑いが好きとはいえ丸腰のアラフォーがいくのは流石に場違いなんじゃないのか。
よく見ればこのイベントは事前申込制で、アンケートフォームから参加希望の旨を主催者へあらかじめ伝えておく必要があった。のぞくだけならとフォームを開くと、早速年代選択欄が目に入り15歳未満から70歳以上までと幅が広い。これをゴーサインと受け取り次に進む。
職業、イベントを知ったきっかけ、サクサク進んで行くと最後に『出演者のうち期待する芸人を教えてください』の質問が現れる。あー!やっぱり!内輪のやつじゃないのか!怖い!さっきの15歳未満70歳以上って関係者家族の年齢にも見えてきた。全く関係のない…全然あなたたちのことを知らない人が行ってもいいんだろうか。
逡巡ののち、それでも見に行きたい気持ちが勝り、ここは複数回答可だったからラジオボックスすべてに、出演する芸人すべてにチェックを入れた。めちゃくちゃガチ勢の人みたいになったけど致し方ない。チェックを入れ終えて回答を送信するまでは光の速さだった。
もう行くんだ。行きたいんだわたしは!
フォームを閉じ、改めて日時と場所を控えておこうと冒頭に戻る。先ほどは見落としていたけど『学生芸人さんを応援する食品の差し入れなど歓迎!』の文言に気がつく。差し入れオッケーならば、初めましての人がおじゃまするのだし、これはぜひ何か手土産を持っていきたいな。でもここで新たな問題が。
大学生ってなにが好きなの?
これはシンプルなようでかなり切実な問題だった。自分の親くらい若しくは子供くらい離れている世代との接点はあるのにこの中間層とはあまりご縁がない。「大学生 お菓子」「大学生 流行 お菓子」「Z世代 お菓子」「Z世代 なにが好き」迷走した挙句、なんならわたしより大学生に年齢が近い小学校高学年の子供に聞いてみた。
「俺なら甘いやつがいい。みんなで分けれるように個包装がいいと思う」
ありがとう、ありがとう。甘いものね。個包装大事ね。趣味に走り過ぎてもいけないしましてやウケ狙いはクソ寒い。普遍的に愛されている個包装の甘いものにターゲットを絞り、迎えた当日わたしが持参したのは、

これ。一周回ってこれ。
出演する5大学5サークルさん宛に1袋ずつ用意。けど、冷静に考えれば全く知らない人がこれ持ってくるのは距離感バグりすぎなんじゃないのか。怖い怖い。ごめんなさい、なんかこんな大人で。
受付の方に「どの方を見に来られましたか?」と聞かれて「皆さんを」と答え、「差し入れはどの方宛ですか?」と聞かれて「皆さんに」と答える。全員にチェックを入れた事前申込時のアンケートも相まって、そこそこ熱の入ったファンみたいになっていた。
✳︎ ライブはとてもおもしろかったです。またぜひおじゃまさせてください。
お泊まり会の記憶
「学生時代に友達の家に泊まりに行ったことは何度かあっても、逆に、自分の家に友達が泊まりにきたことは数えるほどしかないな」旦那との会話の中で脈絡なくそんな話題になる。わたしの場合は数えること2回だけ。これは由々しき事態。
2回ともよく覚えている。特に印象に残っているのは、1回目。小学生のとき。友人2人を招いて初めてパジャマパーティを企てたときだ。母の涙ぐましいまでのはりきり振りが今でもありありと思い出される。泊まりに来ることを前々から知らせていた為、準備は万端だった。友人を部屋に招いて遊んでいると、まず3時ジャストに銀のトレーに乗って紅茶と苺のショートケーキのティーセットが運ばれてきたのだ。
(お母さん、何その銀トレー)
こんな待遇ははじめてだ!漫画でしか見たことない!しずかちゃんの家とかでしか見たことない!愕然としながら、母にアイコンタクトで訴えるが母は終始ニコニコしている。満足げな表情に、まぁいいかと思った。やがて夜になり、台所を覗きに行くと大変なことになっていた。
(お母さん、何そのお膳)
よく旅館の夕食時に使われる、外側が黒で内側が赤色のお膳に、家庭的なごはん茶碗と味噌汁、メインディッシュのハンバーグ、ほうれん草のおひたしなどがぎゅうぎゅうに敷き詰められ、今まさにわたしの部屋へ運び出そうとしている母と目が合う。しかもわたしと友人2人の分、計3つも丁寧にお膳立てされていた。そのお膳はどこにしまっておいたのだろう。自分や弟のお食い初めに使用されていた記憶がうっすらとよみがえる。アルバムで見たやつだ。
てっきり、家人が食べ終わったあとのダイニングテーブルで食事するのを想像していたのだが、あくまで母はわたしの友人を「客人」としてもてなし、最上級の贅を尽くそうとしていたのだ。そして夕飯の後にはメロンが出てきた。友人を前にして「普段はこんなごちそう出てこないんだから」と自虐的な振る舞いをしようものなら、先ほどの母のニコニコ笑顔に陰を落としてしまうことになるのでは、と口をつぐむ。夜は更け、朝が訪れ、そしてやはり朝もお膳で朝食が運ばれてくる。朝日に反射する白子のりのフィルムがとても眩しかった。
嬉々として 振舞う母に やきもきし 朝日さす部屋 焼き海苔まぶし
こんな一句を娘のわたしに詠ませてしまうほどに、母の笑顔も眩しくて見えなかった。2回目もこんなかんじだった。そういえば、母はわたしの友人にも、弟の友人にも敬語で話していたのを思い出す。お泊り以前に家に友達が来ることもあまりなかったからなあ…へんな気の遣い方をさせてしまったようだ。とはいえ自分も母と同じ因子をもっているわけで。いつか自分も子どもたちに同じことをしでかすのではないかと、今から楽しみで仕方ない。
コストコでバイトした話
コロナ禍が訪れる少し前に、ほんの少しの間だけコストコで働いていたことがある。いわゆるシーズナルという括りの期間限定アルバイトで。いざ履歴書を携えて面接に赴いたとき、テレオペをしていた頃に身につけた「会話しながらブラインドタッチできます」という唯一の特技を伝えたら、それを買っていただいて入会受付の部門に配属が決まった。
コストコには印象的なルールがいろいろあった。まずは服装。お店に行ったことがある人はなんとなく想像できるだろうけど、襟のあるタイプのシャツを着用し、裾をズボンにきっちりといれるのが原則だ。おいでやすこがのこがけんのサスペンダー無いバージョンみたいな格好をご想像いただくと良い。そして名札。これが素敵だった。年齢役職に関係なくみんな下の名前を英語表記されている。そこでは高橋でもなくあだ名表記でもなくローマ字表記された下の名前だった。明らかに年配のリーダーでさえ下の名前でコミュニケーションを取るのがとても新鮮で、それがうれしかった。ついでにアルバイトのわたしには関係のない話だけど、社員の給与は年俸制だとか聞いて何もかもがアメリカンでどでかいワールドワイドな洗礼を受けた。
働いていた期間が大学生の夏休みと同時期だったのもあって、わたしともう1人以外、みんな学生で。わたしが卒業した大学の子もいた。雑談の中でそれがわかると「どんなの作ってたんですか?」ときらっきらした目で尋ねられ、少し考えて「知らない外国人にパンダのぬいぐるみを贈られる話」とか「弟のドキュメンタリー」とか自分で話しながら何言ってるんだろうと思いながら答えた。大学時代の記憶が一気に蘇ってきて、よろめきとときめきとが走馬灯のように押し寄せる。あらやだもうこのままここでアタシ死ぬのかしらと。そして卒業してもう10年以上経ってるんだなあと、世の中は淀みなく流れてるんだなあと痛感したり。その子にはチェーンソーマンの作者が卒業生だってことも教えてもらった。ありがとう。
ほんとはもっと働きたかったけど、2ヶ月の上限を迎え任期満了の運びとなり、いい思い出だけを持ち帰りさよならしてきた。今でもまだあの空気感を味わいたくて、買い物に行くたびカウンターを遠目に見て思い出したりしている。